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【内定者インタビュー5】「条件」よりも「人と環境」で選んだ就職先

犬と猫
実習先の比較、再実習、自主的な情報収集を経て、自分に合う職場を見極めたNKさん(東京農工大学)の就活体験をご紹介します。

「1年目から、どれくらい実践経験が積めるか?」
「どんな人たちと、どんな空気の中で働くことになるのか?」
たくさんの病院に実習へ行く中で、"見学だけではわからないこと"に気づいていったNKさん。

給与や設備の充実度だけではなく、「人との関係」や「病院の雰囲気」「成長機会の実感」こそが、働く上での決め手になる。
そう確信したのは、再実習でのちょっとした出来事がきっかけでした。

この記事では、
  • NKさんが実習先を選ぶ上で重視していたリアルな基準
  • 再実習で実感した「この病院なら成長できる」と思えた理由
  • 「条件」ではなく「人」を選ぶという決断に至った背景
など、複数の病院を比較したからこそ見えたリアルな視点をお届けします。
「何を軸に就職先を選べばいいのか迷っている」獣医学生の方に、きっと役立つはずです。
NKさん(女性)
東京農工大学
出身地:北陸地方  
内定先:藤原動物病院(岐阜県)
実習ツアーへは4年生の夏と5年生の夏の2回参加

就活のきっかけと初期の実習体験

就活中の獣医学生
西川: NKさんは5年生の夏の実習ツアーで紹介した岐阜県の藤原動物病院に就職が決まったとお聞きしました。今日はNKさんが就職活動で大切にしていることや内定先への就職を希望した理由、ツアーから内定に至るまでの流れなど、いろいろ伺えればと思います。さて、NKさんが初めて当社の実習ツアーに参加されたのは4年生の夏でしたが、その時点ではすでに小動物臨床に進もうと考えていたのですか?
NK:臨床には進みたいと考えていましたが対象動物を小動物にするかまでは決めていませんでした。ただ、卒業後の道を考えるにあたって、リアルな動物医療現場を見たいと思い、就職活動のことはじめとしてツアーに参加しました。
西川:1回目のツアーから5年生の夏のツアーに参加されるまでは、どのような就職活動をしていましたか?
NK:ツアーでお邪魔した動物病院に再実習に行ったり、研究室の先生に紹介していただいた病院や自分で探した病院に実習に行ったりしていました。入室した研究室が臨床系だったのですが、実習や研究室での活動を通して小動物臨床の魅力を感じ、卒業後は動物病院に就職したいと思うようになりました。

実習先を選ぶ基準は「勉強と生活のバランス」

勉強をする獣医学生
西川:ご自身で実習先を探すにあたっては、何か基準のようなものはありましたか?
NK:働きながら勉強もしたいので、セミナー代を補助してくれるか、自己負担だとしても生活に無理がないように給料の高い病院を探していました。
西川:たくさんの病院に行ったなか、NKさんが実習の際に注視していたことはありましたか?
NK:1年目の獣医師にどのくらいのスキルが身についているのか、症例をどのくらい持っているのかを気にしていたと思います。どの病院も、「どんどん経験させたい」とは言ってくれるのですが、実際に1年目の獣医師があまり症例を持っていない様子や、スキルが身についていなさそうな雰囲気を見て、不安を覚えることもありました。

5年生の再実習で見えた病院の「本質」

寝ている犬
西川:今回、NKさんが就職先に決めた動物病院は、NKさんが5年生のときの夏のツアーでご紹介した病院でしたよね。
NK:そうですね。5年生の夏のツアーでお邪魔した動物病院のうち、2件にもう一度行きたいと思い、2件とも私から再実習を申し込みました。
西川:それぞれ、2回目に行ってみて改めて気づいたことなどありましたか?
NK:CTなどの設備があり獣医師の人数も多い地域の二次病院と、その病院ほどではないけれどもスタッフの人数が比較的多い町の動物病院の2件に実習に行きました。内定先は後者でしたが、二次病院と町の病院の違いは感じました。例えば、二次病院に連れてくる飼い主さんは治療費が高額であってもやれるだけやってくださいと言う方が多かったのですが、町の病院では飼い主さんによっては治療費などの制約があり、何もしてあげられないこともあるといったリアルな臨床現場の事情や、そういったシーンでの獣医師の動きなどを見ることができました。

「人間関係」と「症例の多さ」が決め手になった

動物病院
西川:ツアーで1日見学しただけではわからない臨床現場の実情を見たわけですね。そんななか、内定先を選んだ決め手は何でしたか?
NK:症例数が多く、人間関係もよく、獣医師として成長できる病院だと思ったからです。あと、ちょうど2回目の実習に行った日が看護師さんの誕生日だったのですが、それを病院全体でお祝いしていて、雰囲気の良い病院だなと思いました。自分で探したときには給与面やセミナー補助を基準にしていて、その点だけで言えばもっと魅力的な病院もありました。でも、お金に関しては自分の努力でどうにかできると思いますし、症例数や人間関係など、自分ではコントロールできない面を優先した方が良いと考えました。
西川:条件面よりも成長できるのかがNKさんとして優先されるポイントだったというわけですね。設備の面ではもうひとつの病院の方が整っているとのことでしたが、設備もご自身ではコントロールできない点ですよね。そこは気にはならなかったのですか?
NK:確かに、もうひとつの病院の方が設備も整っていて獣医師数も多かったのですが、内定先の動物病院も、これからCTなど設備を導入し夜間救急をはじめるなど、病院として新しいことを始めようしていることを院長先生から聞いています。それも、内定先で働きたいと思った理由のひとつです。
西川:単に人手不足だから来てほしいと言われるよりも、新しいことを始めるから一緒にやりましょうと言われた方が、印象がいいですよね。
NK:そうですね。

内定のきっかけは、自分からの一歩

寝ている猫
西川:内定は再実習のときに出たのですか?
NK:私から後日、電話で就職を希望する旨をお伝えし、内定をいただきました。
西川:いろいろお話聞かせていただきありがとうございました。

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