動物病院での就職を目指す方は獣医師の仕事のやりがいを知っておくと、実際に仕事を始めた際に大変なことやつらいことがあっても乗り切れる力が身につくはずです。獣医師は動物の生命にかかわる仕事だけでなく、人間にも大きな役割を果たす仕事が多い職業です。そこで今回は、獣医師の仕事で大変なこと・つらいことの例や、獣医師でのやりがいを感じられる瞬間について紹介します。

獣医師の仕事のやりがいを感じる瞬間は？
　治療が成功し動物を救えたときの喜びがある
　飼い主から感謝の言葉をもらえたとき
　日々多様な動物と関わりあえる
　専門性を高めスキルアップしていける
獣医師の仕事で大変なこと・つらいこと
　動物の最期に直面する場合がある
　治療がうまくいかない場合がある
　感染症やケガのリスクがある
　急な呼び出しなど肉体的な大変さがある
まとめ

獣医師での仕事は、動物の治療を通じて飼い主の方に感謝されたり、社会貢献できたりとやりがいを直接感じられます。そのほかにも、獣医師としてのやりがいを感じる瞬間がたくさんあります。

動物の治療をし、無事に完治したときにやりがいを感じられます。動物とは言葉でコミュニケーションをとれないため、どの部分の体調がよくないのかを獣医師は知識と経験から推察する必要があります。動物の症状から治療を行い、治療に成功した際は大きな喜びを感じられるでしょう。日々診察を繰り返すことで、ご自身の知識とスキルが向上して仕事のやりがいにつながります。

飼い主から、感謝の言葉をもらったときにやりがいを感じられます。獣医師は、動物と直接会話ができないため、ペットの飼い主とコミュニケーションをとる必要があります。無事に病気が治り、ペットが元気な姿になれば、飼い主の方からお礼の言葉をいただけます。
獣医師は動物の命を任される責任のある仕事のため、プレッシャーを感じることもあります。しかし、経験を積み重ねることでさまざまな症状に対応できるようになり、小動物の動物病院を開業する方もいます。
動物病院の獣医師として働く場合は、向上心をもって働くことが大切です。たとえば、認定医取得を目指しながら日々の業務に一生懸命取り組むことで、できる業務の幅が広がります。

日々多様な動物と関わりあえることが、獣医師のやりがいと感じる方もいます。獣医師は動物好きな方が多いため、多種多様な動物に触れ合えるのはうれしいでしょう。仕事の内容が厳しくても、動物と直接触れ合えると頑張れるという方もたくさんいます。

獣医師は、専門性を高めることでスキルアップができます。獣医師になると大きな病院で働く方もいれば、資格や経験を積んで独立する方もいます。スキルアップをしていくと仕事の幅が広がり、本来働きたかった仕事内容に携われる可能性が高まります。
獣医師として働く際は、さまざまな仕事にチャレンジできる環境で働くことをおすすめします。仕事の幅の広さが獣医師の特徴でもあるため、ご自身のやってみたい仕事にチャレンジして働くと、日々やりがいを感じられるでしょう。

獣医師のやりがいについて紹介しましたが、獣医師の仕事は大変なこともあります。動物の生命に関わる仕事のため、プレッシャーを感じることもあるでしょう。

治療をしても、動物の最後に直面することがあります。治療の甲斐なく動物の死を見届ける場合があるため、精神的につらく感じることもあります。
獣医師になるには、動物の最後に直面しても耐えられるメンタルの強さが必要です。動物が亡くなる際に悲観して、精神的ダメージを受けていると仕事を続けられません。

治療が上手くいかないこともあります。動物の治療は人間の治療とは異なり、言葉でのコミュニケーションをはかれないため治療が困難なためです。飼い主の意見を参考にして解決しなければならないため、治療を行っても病気が治らないこともあり、プレッシャーに感じることもあるでしょう。
獣医師として必要なことは、日々勉強をしていく姿勢です。毎回治療が上手くいくとは限らないため、失敗から次の成長につなげる気持ちを持つことが重要です。わからないときは治療法を調べたり同業者に相談したりして、必ず治すという熱い気持ちを持つことが大切です。

獣医師として働くと、感染症のリスクがあります。動物から感染症をもらうこともあるため、感染症対策を十分行ったうえで仕事に臨む必要があります。感染症だけでなく、施術を行っていると動物に噛まれてしまうこともあるため、けがのリスクがあります。
動物によっては治療の際に抵抗する場合があり、噛まれたことで感染症を引き起こすことも珍しくありません。感染症やけがのリスクをきちんと理解し、対応することが重要です。

急な呼び出しや残業などで、肉体的なつらさを感じる場合があります。動物病院によっては時間外労働に急患が入ることも珍しくはないため、業務時間が長くなる場合があります。診療終わりに急患が入ったり、1日にたくさんの患者が来院したりすると、肉体的だけでなく精神的にも疲れます。
一方で、診察終わりに来院しても時間外であるため診察や治療を断り、業務時間をしっかり守ってくれる病院もあります。労働基準をしっかり守ってくれる病院で働くことができれば、肉体的な大変さについてはそれほど心配する必要はないでしょう。
動物病院により働き方は、夜間診療を受け付けていない、夜間診療を専門に行っているなどと異なります。就職する際は、ご自身の希望する働き方に照らし合わせて就職しましょう。

獣医師の仕事のやりがいについて解説しました。獣医師は動物の生命に直接かかわる仕事のため責任がある一方で、治療がうまくいき完治した際は大きなやりがいを感じられるでしょう。プレッシャーによるストレスを抱えることもありますが、動物が好きで動物の健康や命を守りたいという強い気持ちを持ち続けられると獣医師としてつらいことも乗り越えていけるでしょう。